事業内容


拡大を続ける中国EC市場の規模は、2016年に100兆円を超え、実店舗も含めた小売売上全体の約2割を占めると言われています。日本、米国と比較すると、中国市場は世界に類を見ないEC化と規模の拡大が進んでいる市場です。

そのような中国の巨大な需要の増大を背景にして、中国越境ECが急速に成長しています。 中国越境ECとは、中国内で認められた個人輸入という形態を活用したECです。過去、中国では一般貿易しか認められていませんでしたが、2013年に中国政府が越境EC実験区を設けたことで、日本から中国消費者に商品を直接販売することができるようになりました。

その結果、越境ECのルールに従えば、化粧品や健康食品を販売するためのライセンス(CFDAで取得)なしでも中国内で販売可能になったため、より多くの商品を旬なタイミングで販売できるようになりました。また、輸入前の商品で、現物を見られないため、必然的にECでの販売になりました。そして、中国越境ECという形態が一気に普及しました。

中国越境ECが始まった当初、中国国内EC市場での圧倒的なシェアを背景として、アリババグループの越境ECプラットフォーム「天猫国際」がシェアNo.1でしたが、2016年に中国の大手インターネットポータルサイトを運営するネットイース(米国NASDAQ上場)の子会社が展開する「網易考拉海購(Kaola.com)」が21.6%の市場シェアを獲得し、「天猫国際」を抜きシェアトップになりました。「網易考拉海購(Kaola.com)」は、2015年末にサービスを開始した後発の越境ECプラットフォームですが、最大規模かつ最も成長しているプラットフォームです。

また、中国越境ECプラットフォームの中には、単なるECではなく、クチコミを中心に展開している小紅書(通称:RED)というECアプリがあります。小紅書は5000万人以上のユーザーがおり、商品の良さがクチコミで広がれば、それまで無名だった商品も一気にヒット商品になる可能性を秘めています。

中国越境ECで今売れている商品カテゴリーのTOP3は、美容商品・化粧品(43.2%)、ベビー・マタニティ商品(41.5%)、ファッション・シューズ(36.1%)です。また、今後、売れると予想される商品カテゴリーのTOP3は、ファッション・シューズ(38.2%)、健康食品やヘルスケア商品(37.2%)、カバン・アクセサリー(34.5%)となっています。

実際に当社の経験からも、中国越境ECで売れる商品カテゴリーは
■ヘルスケア(化粧品、健康食品、ベビー商品)
■家庭用品(キッチン用品、おしゃれ雑貨、ダイエット機器、美容機器)
■ファッション(ヤングレディースファッション、レディースインナー、ベビー服)
■食品(お菓子、ラーメン等)と考えています。


当社が考える中国越境ECでの攻め方は、次の3ステップです。
1.モール出店
モール出店が、比較的自由に商品を販売する唯一の方法です。より多くの商品を市場に売り出すことにより、トップ商品創出の土台を作ります。

2.SNSマーケティング
クチコミ宣伝やSNSでの情報発信、ロイヤル顧客のコミュニティ化などにより、トップ商品を創出し、市場シェアの拡大を図ります。

3.卸事業
中国内の他のECモールや(モール化されていない)中国EC企業へ、トップ商品を大ロットで販売することで、市場シェアを一気に拡大、大きな利益を得ます。

このような中国越境ECはどんな企業にもできるわけではなく、ノウハウが必要です。 当社は経験豊富なスタッフを有しており、国内メーカー様のニーズと商品(売れ筋商品、ロングテール商品)に合わせて 最適な越境ECのスキームをご提案できます。